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大会レポート

終盤あざやかな逆転で大会初優勝!

澄んだ青空に白い打球がくっきりと見える文句なしの秋晴れの下、首位で発進した川村昌弘がアウトで3アンダー。後続組の伸び悩みも手伝って大好きな一人旅の態勢に入った。
 そんな川村を同組で見ていたのは目下の賞金王・今平周吾。アウトで引き離され「自分から行かないと優勝できない」と思っていた。
 そこで取り入れたのはスイングを戻すこと。過去3日間はコンパクトに振ることを心がけ、それが奏功して上位でプレーできた。だが一方で「微妙にタイミングが合わない」とも感じていた。そこでスイングスピードを少し速めてみたのである。
 するとインに入って流れが変わった。11番のバーディでイメージが俄然よくなり、13番でもバーディ。15番ではティショットを左の林に打ち込んだが、3打目を3メートルにつけてねじ込みパーをセーブした。
 こうして迎えた17番。「グリーンに乗ればいい」と思って打ったボールはピン奥2.5メートル。これを沈めて15アンダー。ここでボギーを叩いた川村の前に出た。
 

「最終18番はロングホールで何が起こるかわからないので、最後の最後まで気を抜かなかった」
 としっかりバーディフィニッシュ。鮮やかな差し切り勝ちをおさめた。
「前半に離されて今週もダメかと思いましたが、最後まであきらめずにやればいいことがありますね。これまでは後半に伸ばせなかった。今日はイメージを変えて後半で伸ばせたのが勝因だと思います」
 練習日にはたった2ホールだったが尾崎将司とラウンド「優勝なしで賞金王はないだろう」とお小言をいただいた。それに応える結果を残したのみならず賞金王に向かって大きくジャンプアップしたが「残り6試合であと1勝できれば賞金王に近づけるかな」と姿勢はあくまで謙虚。静かな闘志が実を結んだ今季初優勝だった。

 9アンダー5位タイからスタート、スコアを2つ伸ばし11アンダーの4位タイでフィニッシュしたのは復活優勝が期待された石川遼。残念ながら優勝には届かなかったものの、得意とはいえないコースでの好成績に大きな手応えを感じた。
「今までの中では一番の成績ですからとてもうれしいです。4日間60台、しかもコンディションも難しくなっていった中でしたから。得意なコースもですが、苦手なコースも自分のゴルフのバロメーターになる。今後に向けて大きなステップになった大会でした」
 来週以降も難しいコンディションでの戦いになるが、今の自分のゴルフでマネジメントしていく構え。復活はお預けとなったがショットは復調の一途だ。
 

今大会では宮本勝昌、片岡大育、堀川未来夢、嘉数光倫、比嘉一貴のホストプロ5名が予選を通過。堀川が11アンダーの4位タイ、比嘉が9アンダーの9位タイでトップ10フィニッシュを果たした。
 8アンダーでスタートの堀川はボギーが先行するラウンドとなったが5番から3連続バーディ。8番ではボギーも、9番はイーグル外しのOKバーデイと好調なショットを武器に一時は3位タイまで順位を上げた。ところが14番のティショットを左に曲げてOB。その後も気持ちを切らさなかったがあと一歩及ばなかった。
「ドライバーで攻めようと思ってのことなので14番はそれほど悔しくはありません。どちらかといえば8番の3パットが痛かったです。18番も1.2メートルのバーディパットを外してしまった。リベンジの道はなかなか遠いですね」
 残り5試合、目標である最終戦・日本シリーズ出場を目指して邁進する。

 今大会のベストアマには昨年に続き、2年連続で日本大学2年生の清水大成さんが輝いた。
「最終日は苦しい1日でしたが、プロの方と回らせていただき、グリーンやアプローチの距離感、入れるべきパットをしっかり入れるなど、そういうところが違うと痛感しました」
 また、一まわり大きくなって袖ヶ浦に帰ってきてくれそうだ。