ブリヂストン

大会レポート

3日連続の60台 石川遼に復活優勝の兆し

 ノーボギーの4アンダー、2日目に続きベストスコアでフィニッシュした川村昌弘がトップタイに立った。
「もったいないホールもありましたが運良くボギーなしで回れました。外すとヤバくなりそうなパットも入ってくれた。ビッグスコアが出た翌日は感覚が変わりやすいですが、昨日とは違うゴルフでいいスコアが出てよかったです」
 ”運良く”の極みは16番パー5。左の林のベアグラウンドから「バンカーでもいい」と思って打った一打が7メートルに2オンした。
「枝の下を抜くしかなくて、全く期待していなかった5番アイアンでしたが、ピンチがいきなりチャンスに変わってビックリ。今日一番動揺しました」
 と笑った。旅人ゴルファーとしても知られる川村。2週間後には欧州ツアーQT挑戦に旅立つ。
「それまでにちょっとでも旅費を稼いでおかないと。でも、ここまできたから勝って”行ってきます!”にしたい。そのためにも明日も緊張感をもってプレーしたいです」と締めくくった。
 トップタイには初日からその座を譲らない絶好調の李尚熹 (イ サンヒ)。
「日本でツアーデビューした年、ここで最終日に11オーバーだった。せっかく最終組でスタートできるので、その経験も生かして優勝を狙いたい」と兜の緒をしめる。

 3日連続の60台でトップにひたひたと迫っているのが選手会長の石川遼。ショットの不調にあえいできた今季だが、
「初日から今日まででグリーンも固くなり、ピンポジを意識してマネジメントしなければならないコンディションに変わっていますが、マネジメントに集中できるようになってきました。ショットがある程度コントロールできないと、そのステップには進めませんから、その意味ではいい傾向かと思います」
 とショットに光明が差してきたことを匂わせる。
「東海クラシックあたりから一歩ずつ良くなってきているので、欲をかかずに一段一段上がっていきたい。明日も今日と変わることなく、同じことをやっていくつもりです」
 感触がよくなってもスコアが伴ってこないと、なかなかその気になれないが、今週は調子のよさを裏付ける数字が残せている。2010年大会の最終日には64を出したこともある袖ヶ浦。久々に彼らしいチャージが見られるかもしれない。

 ブリヂストンスポーツの契約プロでは2人の若手が踏ん張りを見せている。急先鋒の比嘉一貴は3つのボギーを叩いたものの終わってみれば3アンダー。
「どこがいいかと聞かれると考えちゃうんですが、今日はティショットがフェアウェイをとらえていましたね。曲がることもありますがトラブルまでにはなっていないのでショットは悪くないと思います。あと、アプローチも結構うまくいっていますかね」
 プロになって海外の試合にも参加、アプローチの上達にはそこでの経験が役立っているという。
「”明日は優勝します”といいたいところですが、アマチュア時代からそういうと崩れるのでアンダーパーを目指して頑張ります」

 一方、出入りの激しいゴルフだったのが堀川未来夢。しかし、18番のイーグルでそれを帳消しにした。
「あのイーグルで最後は笑って終われましたけど、今日はパットのタッチが合わなくて苦労しました。1メートルから3パットとか、2メートルないバーディバットもいくつか外した。パットで2~3打損した感じです。悪い時に何とかできる策を自分で練れるようにならないといけませんね」
 と反省しきり。だが、ショットは相変わらず好調。目標だったアンダーパーのスコアもクリアしているので、期待は膨らむ。
 比嘉、堀川ともにトップとは4打差ながら、今の調子からすれば十分にひっくり返せる数字。日が傾いた練習場には最後まで調整に余念のない2人の姿があった。