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大会レポート

李 尚熹(イサンヒ)が得意なコースで着実にスコアを伸ばしトップをキープ

 前日の雨予報がプラスに外れ、時折小雨がぱらつく程度のコンディションで行われた2日目は、この大会らしくスコアが動いた。

 本日のベストスコアは63の川村昌弘。エースパターに戻したのが奏功し、12番から16番まで5連続バーディ。「カラーから入りかけた」という17番を挟んで最終18番もバーディで締めくくった。これで12番から18番まで7ホール連続の1パット。1日で8アンダーの63を叩き出し、40人抜きの2位タイに急浮上だ。同じ2位には目下賞金ランク94位で賞金シードキープを目指す日高将史とシニアの飛ばし屋、P・マークセンが並走する。

 トップは昨日に続き着実にスコアを伸ばした李尚熹(イ サンヒ)。「微妙にプレッシャーを感じる」というハーフターン後の1番でダボを叩いたが「好きなコースだからチャンスがあるぞ」といい聞かせてこの日を3アンダーでまとめた。

 8人が並ぶ7アンダー5位タイには、石川遼とともに堀川未来夢、片岡大育のホストプロが名を連ねた。堀川は昨日から引き続いてドライバーが好調。

「ティショットでアドバンテージをとれるようになってゴルフが楽に進められています。キャリーが275ヤードくらい、トータルで300ヤード近く飛んでいる。フェアウェイから打てる分、アイアンでもそれなりにチャンスが作れました。決めどころのパットも決まってくれたので、この位置にいられると思います」

 ピンチらしいピンチは、2打目を入れてはいけないバンカーに打ち込んだ9番くらい。PWで出すだけの一打を強いられるも、寄せワンで4mを沈めた。そこからいい流れが作れたという。

 また、同組で回った今平周吾とY・E・ヤンはともに9つのバーディを奪う派手なパフォーマンスを披露。

「とにかく2人のバーディ数がすごくて…。結構煽られましたけど、自分のゴルフに徹してパーを重ねてチャンスがくれば、という形でプレーできました」

 そんな同級生の今平とは、ともに話しながらフェアウェイを歩くシーンも。

「もう26歳にもなったしなあ、とか、お互いどこに住んでんのとかプライベートな話ばかりでゴルフの話はあまりしていません。リラックスできる話をずっとしていましたね」

 今日のところ同級生対決は引き分け。勝負は同じペアリングで回る3日目に持ち越された。

 一方、トゥデイ4アンダーの片岡は、

「ティショットが不安定で、あまりフェアウェイに行ってくれませんでした。ちょっと肌寒かったので、そのせいかな。まあ、こういう日もあるさ、くらいの感じです。ボギーもあったけれど調子自体はいいので問題ないと思います」と調子のよさをアピール。

「今日の一打は最後18番のバーディパットじゃないですかね。5メートルくらい。ラインはよかったので集中して打てました。あれが入ると入らないで結構変わったと思います」

 今季はチャンスを生かして積極的に海外ツアーに挑戦。出場権は手にできなかったものの多くの経験を積んだ。「中長期的に見れば必ず成長できた1年といえるはず」とは青山充コーチ。半年ほど日本を留守にしたこともあって、スポンサーやお世話になった方々に恩返ししたいという思いも強い片岡。彼にとってはこの上ないモチベーションといえるだろう。

 今季が実質的なルーキーイヤーの比嘉一貴も気を吐いた。5つのバーディのうちチップインが2回。バンカーから放った16番の3打目も、あわやチップインイーグルという完璧な一打だった。それでも本人は満足せず。

「いいスコアで回れたけど最後の終わり方が残念でした。16、17番とバーディで、その流れで最後もバーディで上がりたかったのに、ティショットのミスで結果的にボギーにしてしまった」と悔しがる。

「明日以降はティショットをどれだけフェアウェイに運べるか。ティショットさえよければ、明日からはガンガン行こうかなと思います」

 頼もしいばかりのルーキーホストプロだが、「僕がホストプロなんてとてもとても! あくまで出させていただいてる身です。せっかくいただいたチャンスなので予選は通過したいと思っていましたが」と謙遜することしきり。5アンダー、18位タイのフィニッシュはその役割を十分に果たしている。